子どもが英文の間違いを見逃す6つの理由と、家庭でできる対策
公開日 2026年10月19日
お子さまは文法をちゃんと知っています。「two cat と two cats、どっち?」と聞けばすぐに答えられる。それなのに、two cat を文の中に隠すと、そのまま読み過ごしてしまう。
間違い探しの問題について、保護者の方からいちばんよく聞く悩みの一つです。でも、これはお子さまが不注意だとか、英語が苦手だということではほとんどありません。間違いを見逃すのには、たいてい具体的な理由があります。どの理由かがわかれば、対策は意外とシンプルです。
ここでは、よくある6つの理由と、その見分け方、家庭でできる対策を紹介します。
1. 意味だけを読んで、形を見ていない
読むことは、もともと意味をすばやくつかむための作業です。文の意味が通じれば——There is two cats in the classroom は十分通じます——脳は「読み終わった」と判断して先へ進みます。読むのが得意な子ほど、最初は見逃しやすいくらいです。
見分け方:すらすら読んで意味もわかり、「間違いはない」と言い張る。指摘するとすぐに気づく。
対策:2つの読み方を分けます。まず意味をつかむために読み、次に指で一語ずつなぞりながら声に出して読む。指でなぞると、目が一つひとつの単語で止まります。手順の全体は英文の間違いに気づく力の育て方で紹介しています。
2. 何を探せばいいかわからない
「間違いを見つけなさい」は、とてもあいまいな指示です。どんな種類の間違いがありうるかを知らなければ、探しようがなく、間違いが目に飛び込んでくるのを待つしかありません。
見分け方:長い時間じっと文を見ている。あるいは、適当に単語を選ぶ(「table が違う?」)。
対策:短いチェックリストを渡し、順番に確かめてもらいます。最初の単語、最後の単語、名前や曜日、そして「いくつ? 誰? いつ?」。チェックリストが「間違いを探す」を、答えられる小さな問いの連続に変えてくれます。段階ごとの間違いの種類は英語の間違い探し:段階別に出てくるミスの種類をご覧ください。
3. 文の「最初」と「最後」を飛ばしている
大文字とピリオドは英語でいちばん簡単なルールなのに、いちばん見逃されやすい間違いでもあります。文の最初と最後の単語は、目がもう次の行へ移ろうとしているので、注意が向きにくいのです。
見分け方:文の真ん中の文法の間違いは見つけるのに、文頭の my や、文末のピリオドの抜けを見逃す。文が長くなるほどよく起こります。
対策:「最初と最後を見る」を決まった最初の手順にします。最初の文字は大文字? 文の終わりにピリオドかクエスチョンマークがある? 名前・曜日・月は大文字? 1文につき5秒で終わります。書いた英文の見直しについては小5・小6の英語:書いた文を見直す5つのチェックも参考になります。
4. 急ぎすぎている
テストでは、間違い探しの問題は長文読解のあとにあることが多く、子どもは疲れていて時間も気になっています。間違い探しを「ちゃんとした問題」と感じず、さっと済ませてしまう子も少なくありません。
見分け方:一緒にやるとできるのに、テストでは落とす。あるいは、文章の前半では見つけられるのに、後半で見逃しが増える。
対策:速くではなく、落ち着いたペースで練習します。5〜8文の短い文章なら、30秒ではなく数分かかるのが普通です。速さより、最後まで集中が続くことのほうが大切です。短い文章の進め方は中学英語に向けて:短い英文の間違いを見つける5ステップで紹介しています。
5. 間違った文が「おかしく聞こえない」
日本語を母語とする子どもにとって、英語の「なんか変」という感覚はまだ育っていないことが多いものです。日本語には、動詞が主語によって形を変えるルールも、名詞の複数形も、冠詞もありません。そのため、He go to school や two book が耳に引っかからないのは自然なことです。
見分け方:同じ種類の間違いを何度も見逃す。多いのは主語と動詞の一致(he go)、時制(yesterday I go)、複数形(two book)。丁寧に確かめても見逃す。
対策:こうした間違いは、まだ感覚に頼れないので、確かめられるルールを教えます。「1人(he / she)→ 動詞に -s」「過去を表す語 → 過去形」「数 → 複数の s」。日本語を母語とする子どもがつまずきやすい理由は、GrammarEasy のなぜ子どもは “he very tall” と書くのかで詳しく解説されています。
6. 見つけたけれど、直せない
何かおかしいとは感じていても、正しい形がわからず空欄にしてしまう——あるいは、違う単語に丸をつけてしまうこともあります。
見分け方:「ここ、なんか変」と言うのに違う単語を指す。または、直した答えもまた間違っている(goed → goned)。
対策:まずは「選ぶ」練習から始め、そのあとで自分で書いてもらいます。goed / went / wented の中から went を選べれば、自分で書けるまであと少しです。そして「どうして?」と聞き、ルールを定着させます。英文の間違い探し20問には、すべての答えに一言解説がついています。
やらないほうがいいこと
よくある反応の中には、かえって状況を悪くするものもあります。
- すぐに間違いの場所を教えない。代わりに、どこを見ればいいかのヒントを(「動詞を見てみて」)。
- 外れた答えに赤ペンを使わない。外れたのは探している証拠です。ほめるのは見つけたとき。
- うまくいかないときに問題を追加しない。いったん止めて、簡単な1問で成功して終わりましょう。
- 友だちと比べない。間違いに気づく力は練習とともに着実に伸び、伸びる速さは子どもによって違います。
手順ができて、何を探せばいいかがわかれば、多くの子どもは数週間で目に見えて伸びます。自分で書く英文でも同じ間違いを繰り返す場合は、GrammarEasy の子どもが同じ英語のミスを繰り返す理由と対処法が参考になります。練習をゲームにしたい場合は親子で楽しむ英語の間違い探しゲームもどうぞ。
よくある質問
間違いをよく見逃すのは、学習障害のサインですか?
たいていは違います。意図的に入れられた間違いを見逃すのは、多くの場合、意味だけを読んでいるか、まだ見直しの手順がないためです。読むこと全般に継続的な困難がある、7〜8歳を過ぎても文字の左右反転が多い、複数の教科で苦労している、といった場合は、学校の先生に相談してみてください。
家ではできるのに、テストで落とすのはなぜですか?
家では保護者の方がそばにいるので、自然とペースが落ち、見直すことも思い出せます。テストでは一人で、疲れていて、時間も気になります。チェックリストを横に置いて、一人で落ち着いたペースで解く練習をしてみましょう。
テスト中に声に出して読んだほうがいいですか?
テスト中は声に出せませんが、「頭の中で声に出して」読むことはできます。ゆっくり一語ずつ、鉛筆で単語をなぞりながら読むのです。家で声に出す練習をしておくと、黙読でも効果が出やすくなります。
いちばん見つけにくい間違いは何ですか?
文の意味が通じてしまう間違いです。主語と動詞の一致(There is two cats)、話の途中の時制、their / there、then / than のようなまぎらわしい語。大文字やピリオドはわかりやすいのに、意外なほど読み飛ばされます。
どのくらいで間違いに気づけるようになりますか?
短い練習を週に3〜4回続ければ、多くの子どもは数週間で、見つけられる間違いが目に見えて増えます。1回に1種類の間違いに絞ると、さらに早く伸びます。
ProofreadEasy は、この6つの理由すべてに役立ちます。お子さまの段階に合った短い文の練習、それぞれの間違いに3つの選択肢、そして保護者の方への日本語の解説。統計では、お子さまがどの種類の間違いをよく見逃すかもわかります。App Store で近日公開——遊び方を見る。